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刊載
 
ナレーター 羊の群れに 紛れた狼は さみしい牙で 己の身を裂く 第一章
幻 普 01-003
高城一砂 いくら親父の友人たって血縁関係皆無なんだざ やっぱさ...... 第一章
幻 普 01-010
高城一砂 まっ赤だ 第一章
幻 普 01-015
八重樫葉 しょーかないよ染まっちゃったんだもん 第一章
幻 普 01-015
八重樫葉 この絵の具 ちょっと入れただけなのに
みんな 赤くなっちゃって 收拾がつかなくなっちゃった
第一章
幻 普 01-015
八重樫葉 きれいな色だったから買ったんだけど 失敗だったな 第一章
幻 普 01-015
高城一砂 どーしたらもとにもどる? 第一章
幻 普 01-015
八重樫葉 もう もどらないよ 第一章
幻 普 01-016
高城一砂(OFF) 八重樫は滅多に笑わない無愛想なヤツだ だから 好きになったのかもしれない 第一章
幻 普 01-016
高城一砂 何でもよかったんだ まっすぐ家に帰らなくてもいいようにさ... 第一章
幻 普 01-017
高城一砂 八重樫 それ......血か? 第一章
幻 普 01-018
八重樫葉 あ..... 何だろ...... どっちかな... 血......キライ? キライなフツー... 第一章
幻 普 01-018
高城一砂(OFF) そうしたんだろ 俺...... あんなことで...... ......男は女よか血に弱いってホントだな...... 第一章
幻 普 01-020
高城一砂(OFF) ──...... 姉さん? 第一章
幻 普 01-021
江田新(OFF) 覚えていないかもしれないが...... お前には一つ違いの姉がいるんだよ 第一章
幻 普 01-021
高城一砂(OFF) おじさん 姉さんは今どこにいるの? 第一章
幻 普 01-022
江田新(OFF) 父さんと暮らしてると思う...... 体の弱い子でね...... 第一章
幻 普 01-022
高城一砂(OFF) 父さんと...... 第一章
幻 普 01-022
江田新(OFF) 一砂...... 父さんは体の弱い姉さんが心配だったんだ
お母さんが亡くなって 男一人で幼い子供二人を育てる自信がなかったんよ......
第一章
幻 普 01-022
高城一砂(OFF) 家族で暮らしたのはたった3年間だった
父さんがいて 母さんがいて あの古い家に住んでいた
第一章
幻 普 01-023
高城一砂(OFF) 縁側があって 庭には井戸があった 第一章
幻 普 01-023
高城一砂(OFF) あの部屋ではいつも女の子が寝ていた 病気だからそばに行かないようにと言われていた 第一章
幻 普 01-023
高城一砂(OFF) 父さん母さん以外にこの家に自分の知らない人間がいるということが 何だか怖かったんだ 第一章
幻 普 01-023
八重樫葉 活きてたか あ─よかった 第一章
幻 普 01-024
高城一砂 夢見た...... 小さい頃の夢 最近よく見るんだ....... 第一章
幻 普 01-024
八重樫葉 どんな? 第一章
幻 普 01-024
高城一砂 小さい頃の夢 最近よく見るんだ....... 第一章
幻 普 01-024
八重樫葉 明日も来る? 第一章
幻 普 01-025
高城一砂(OFF) 笑った 第一章
幻 普 01-026
高城一砂(OFF) ──......あの家は...... まだあそこにあるんだろうか...... 第一章
幻 普 01-027
高城一砂(OFF) 小学生の頃...... 一度だけ見に行ったことがあった
俺たちが住んでいる頃の面影はなく 庭は荒れていた
第一章
幻 普 01-027
高城一砂(OFF) その時...... もうここには父さんは帰ってこないんだと感じた......
そして..... 自分は預けられたんじゃなく 父さんに捨てられたということも......
第一章
幻 普 01-027
高城一砂(OFF) 何で今更こんな事思い出すんだ あの......夢のせいだ 第一章
幻 普 01-028
高城一砂(OFF) 何してんだ...... 第一章
幻 普 01-028
高城一砂(OFF) こんなことして何になるんだ 第一章
幻 普 01-029
高城一砂(OFF) でも...... あるわけないか...... それなら それでいい...... 第一章
幻 普 01-029
高城一砂(OFF) ──......あるじゃん...... 第一章
幻 普 01-030
高城一砂(OFF) 表札もそのままだ 草が...... ──......庭が......手入れしてある...... 第一章
幻 普 01-031
高城千砂 誰? 第一章
幻 普 01-031
高城千砂 あなた...... 誰?...... 第一章
幻 普 01-033
高城一砂 あ...... えと...... お...... ぼくは......この家の...... 第一章
幻 普 01-033
高城一砂 きみこそ誰なんだ? 第一章
幻 普 01-034
高城千砂 あたしもこの家のものよ...... 第一章
幻 普 01-034
高城一砂 え...... 第一章
幻 普 01-034
高城一砂(OFF) そういや...... こんなんだったっけか...... 第一章
幻 普 01-036
高城千砂 懐かしい? 第一章
幻 普 01-036
高城千砂 あたし......覚えてたのね...... 第一章
幻 普 01-036
高城一砂(OFF) これが あの写真の女の子...... 俺の姉......? 第一章
幻 普 01-037
高城千砂 ......ぜ 来たの? 第一章
幻 普 01-037
高城一砂 え? 第一章
幻 普 01-037
高城千砂 何故ここへ来たの? 第一章
幻 普 01-037
高城一砂 ...な...... 何故って...... 来ちゃいけないみたいだな...... 思い出したんだよ......
でも...... この家がまだ在るなんて思っていなかった 小学生の頃一度来たきりだったから......
第一章
幻 普 01-037
高城千砂 ...... この家は父さんが維持してたのよ? 第一章
幻 普 01-037
高城一砂 あ...... あんたこそここへはよく来てるのか? 第一章
幻 普 01-038
高城千砂 あたしはここに住んでるのよ...... 第一章
幻 普 01-038
高城一砂 ! 帰って来たの? じゃ父さんも...... 第一章
幻 普 01-038
高城千砂 父さんは......死んだのよ 半年前に...... 第一章
幻 普 01-038
高城一砂 な...... 聞いてない そんなの どうして...... 俺は息子じゃないか
そんなのおかしいよ どうして教えてくれなかったんだよ
第一章
幻 普 01-039
高城千砂 父さんのことは...... 江田のおじさんに話したのよ 第一章
幻 普 01-039
高城一砂 聞いてないよ...... 第一章
幻 普 01-039
高城千砂 そう...... 第一章
幻 普 01-039
高城一砂 俺は...小さい頃江田のおじさん家に預けられて......
父さんの顔も今じゃはっきりとは思い出せないだから......
だからもう他人も同然だと思ってる 別に死んだって悲しくも何ともないさ
俺は捨てられたも同じだからな おじさんは俺を本当の息子のようによくしてくれるよ
だけど...そんな大事なこと黙ってるなんておかしいじゃないか
あんただってそうだ この家に帰ってきたのに何故俺に黙ってるんだ?
みんなで俺に何か隠してるみたいだ そうじゃないのか?
第一章
幻 普 01-040
高城千砂 父さんね...この家を売ってしまおうとしたの......
でも......あたし止めたの...... だって...... ここは家族の思い出の場所だから.....
父さんにしてみればここは母さんのにおいがするから辛かったのかもね...
一度も帰ろうとはしなかった
風がやんだみたいね......
一砂...... あなたは捨てられたんじゃない 父さんを恨まないで
第一章
幻 普 01-041
高城千砂 父さんはあなたの事を江田のおじさんから熱心に聞いていた......
あたしたちの事をあなたにしゃべらないように言ったのも父さんなの......
第一章
幻 普 01-042
高城一砂 どうして...... 第一章
幻 普 01-042
高城千砂 ...... あなたには普通に活きて欲しかったからよ......
──...... 高城というのは母さんの姓なの
代々高城の人間はまっとうな人生は送れないのよ...... 母さんもそうだった......
第一章
幻 普 01-042
高城千砂 だって 高城の一族は 吸血鬼の家系だもの 第一章
幻 普 01-043
高城一砂 ...... 第一章
幻 普 01-043
 
江田夏子 あなた まさか遠慮なんかしてるんじゃないでしょうね? 第二章
幻 普 01-048
江田夏子 確かにうちはそんなに裕福というわけじゃないわ
だけどあなたを大学に行かせる余裕くらいあるのよ
わたしたちはそのつもりでいるんだから 他人行儀なこと考えないでちょうだい
第二章
幻 普 01-049
高城一砂 ちがうよ おばさん オレ......あんまベンキョー好きじゃないし
だから...... ......えっと...... 大学行っても何やりたいかわかんないし
第二章
幻 普 01-049
江田夏子 一砂 夕べ新さんも話してたんだけど.....
あたしたちはあなたさえよければ本当にうちの子になって欲しいと思ってるの
もちろんすぐにとは言わないけど考えおいて欲しいの......
第二章
幻 普 01-050
江田夏子 母親としての性能はあまり良くないかもしれないけどね じゃ行ってきます...... 第二章
幻 普 01-051
高城一砂(OFF) おばさんは 何が知ってるんだろうか...... 第二章
幻 普 01-051
高城千砂[OFF] 吸血鬼の家系なのよ...... 第二章
幻 普 01-052
高城千砂[OFF] 何言ってんだってカオね 第二章
幻 普 01-052
高城千砂[OFF] ふん...... そうよね こんな事突然言われてもね...... 第二章
幻 普 01-053
高城一砂[OFF] ...ふ...... ふざけんなよ 人が真剣に聞いてんだ ちゃんと答えろよ 第二章
幻 普 01-053
高城千砂[OFF] だから ちゃんと答えてんじゃないの
ま......もっとも吸血鬼ってのはたとえだけどさ
あんたの顔見てたらからかってみたくなったのよ
第二章
幻 普 01-053
高城千砂[OFF] 遺伝性の血液病...... とでも言うのかな 血液内の成分を定期的に補給しないとダメなの
だから 吸血鬼だって言ったのよ
第二章
幻 普 01-054
高城一砂[OFF] そんな...... 深刻な病気なの......? それにしたって隠すような事かな...... 第二章
幻 普 01-054
高城千砂[OFF] そうね...... でも...隠す必要があったのよ...... 問題はそんなことにあるんじゃない 問題は...... 第二章
幻 普 01-054
高城千砂[OFF] 血そのものが欲しくなるのよ...... 第二章
幻 普 01-055
高城千砂[OFF] これは高城の人間にある一定の確率で出てくるの 身体なら治す事も可能だろうけど
これはいわゆる心の病ってヤツ...... あるいは首筋にかみつきかねないかもね......
第二章
幻 普 01-055
高城一砂 おじさん...... 父さんから何か連絡あった? 第二章
幻 普 01-057
江田新 い...いや...... 特にないが...... あいつもどこで何をしてるんやら......
しかし......彼は僕を信頼してるから...... 君のことも安心してまかせていられるんだよ きっと......
父さんに会いたいか?
第二章
幻 普 01-058
高城一砂 ううん、べつに...... ただ聞いてみただけ...... 気にしないで 第二章
幻 普 01-058
江田新 一砂 その......夏子さんも言ったかもしれないが......
君の進路に関しては僕達に遠慮なんかしないで
君のしたいようにして欲しいと思ってるんだが......
第二章
幻 普 01-059
高城一砂 ...うん...... ありがとう おじさん...... 第二章
幻 普 01-059
高城一砂(OFF) おじさんは ウソをついたのかな...... 第二章
幻 普 01-060
高城一砂(OFF) いや...... あの女がウソをついてるのかも......
それにしたって もっとマシな......
でも おじさんは友人なのに父さんの事をしゃべりたがらない......
第二章
幻 普 01-061
高城千砂(OFF) 一砂...... あなたは捨てられたんじゃない 父さんを恨まないて 第二章
幻 普 01-061