拾遺和歌集 卷十六 雜春歌


1000 題知(だいし)らず


1001 【○承前。無題。】


1002 【○承前。無題。】


1003 北宮屏風(きたのみやのびゃうぶ)


1004 延喜(えんぎ)十五年齋院屏風歌(さいゐんのびゃうぶのうた)


1005 正月(むつき)人人詣來(ひとびとまうできた)りけるに、又日朝(またのひのあした)右衛門督公任朝臣許(うゑもんのかみきんたふのあそんのもと)(つか)はしける


1006 (なが)され(はべり)ける(とき)(いへ)梅花(むめのはな)見侍(みはべり)


1007 桃園齋院屏風(ももそののさいゐんのびゃうぶ) 【○齋宮齋院百人一首0010。】


1008 題知(だいし)らず 【○萬葉集1423。】


1009 天曆御時(てんりゃくのおほむとき)臺盤所前(だいばんどころのまへ)に、鶯巢(うぐひすのす)紅梅枝(こうばいのえだ)()けて()てられたりけるを()


1010 同御時(おなじおほんとき)梅花許(むめのはなのもと)御椅子立(みいした)てさせ(たま)ひて、花宴(はなのうたげ)せさせ(たま)ふに、殿上人(てんじゃうのをのこども)歌仕奉(うたつかうまつ)りけるに


1011 內裏御遊侍(だいりのみあそびはべり)ける(とき)


1012 清和(せいわ)七親王(ななのみこ)六十賀(むそぢのが)屏風(びゃうぶ)


1013 題知(だいし)らず


1014 圓融院御時(ゑんゆうのゐんのおほむとき)三尺御屏風十二帖歌中(みさかのみびゃうぶじふにでふのうたのなか)


1015 北白河山庄(きたしらかはのさんざう)(はな)面白(おもしろ)()きて(はべり)けるを()に、人人詣來(ひとびとまうできた)りければ


1016 鞍馬(くらま)詣侍(まうではべり)ける(おり)に、(みち)踏違(ふみたが)へて詠侍(よみはべり)ける


1017 延喜(えんぎ)十五年、齋院屏風(さいゐんのびゃうぶ)に、(かすみ)()けて山寺(やまでら)()人有(ひとあ)


1018 小一條大臣家(こいちでうのおほいまうちぎみのいへ)障子(しゃうじ)


1019 山里(やまざと)(しの)びて(をみな)率詣來(ゐてまうでき)或男(あるをとこ)詠侍(よみはべり)ける


1020 (ひと)物言(ものい)ふと()きて()はざりける男許(をとこのもと)


1021 女許(をみなのもと)に、薺花(なづなのはな)()けて(つか)はしける


1022 東三條院(ひがしさんでうのゐん)御四十九日中(しじふくにちのうち)子日出來(ねのひいできた)りけるに、宮君(みやのきみ)()ひける人許(ひとのもと)(つか)はしける


1023 子日(ねのひ)


1024 題知(だいし)らず


1025 齋院子日(さいゐんのねのひ)


1026 右大將實資(うだいしゃうさねすけ)下臈(げらふ)(はべり)ける(とき)子日(ねのひ)しけるに


1027 正月(しゃうぐわつ)敘位(じょゐ)(ころ)或所(あるところ)人人罷會(ひとびとまかりあ)ひて、子日詠(ねのひのうたよ)まむと()ひて(はべり)けるに、六位(むくゐ)(はべり)ける(とき)


1028 除目頃(ぢもくのころ)子日(ねのひ)(あた)りて(はべり)けるに、按祭更衣局(あぜちのかういのつぼね)より、(まつ)(はし)にて食物(たべもの)(いだ)して(はべり)けるに


1029 康和(かうわ)二年、春宮藏人(はるのみやのくらうど)()りて、月內(つきのうち)民部丞(みんぶじょう)(うつ)りて、二度喜(ふたたびよろこ)びを()べて、右近命婦(うこんのみゃうぶ)(もと)(つか)はしける


1030 題知(だいし)らず


1031 帥親王(そちのみこ)人人(ひとびと)歌詠(うたよ)ませ(はべり)けるに


1032 春物(はるもの)(まか)りけるに、壺裝束(つぼしゃうぞく)して(はべり)ける女共(をみなども)野邊(のべ)(はべり)けるを()て、「何業(なにわざ)するぞ?」と()ひければ、「野老掘(ところほ)(なり)。」と(いら)へければ


1033 (かへ)


1034 題知(だいし)らず


1035 【○承前。無題。】


1036 【○承前。無題。】


1037 【○承前。無題。】


1038 延喜御時(えんぎのおほむとき)月次御屏風歌(つきなみのみびゃうぶのうた)


1039 櫻花(さくらのはな)()きて(はべり)ける(ところ)に、諸共(もろとも)(はべり)ける(ひと)の、後春他(うしろのはるほか)(はべり)けるに、其花(そのはな)()りて(つか)はしける


1040 御廚子所(みづしところ)(さぶら)ひけるに、藏人所(くろうどどころ)男子共(をのこども)櫻花(さくらのはな)(つか)はしたりければ


1041 或人許(あるひとのもと)(つか)はしける


1042 題知(だいし)らず


1043 (はる)花山(はなやま)亭子法皇御座(ていじのほふわうおは)しまして、(かへ)らせ(たま)ひければ


1044 京極御息所(きゃうごくのみやすどころ)春日(かすが)詣侍(まうではべり)ける(とき)國司(くにのつかさ)(たてまつり)ける(うた)數多有(あまたあり)ける(なか)


1045 【○承前。京極御息所詣春日時,國司奉數歌之中。】


1046 【○承前。京極御息所詣春日時,國司奉數歌之中。】


1047 圓融院御時(ゑんゆうのゐんのおほむとき)三尺御屏風(みさかのみびゃうぶ)に、花木本(はなのきのもと)人人集居(ひとびとあつまりゐ)たる(ところ)


1048 清慎公家(せいしんこうのいへ)にて、池畔(いけのほとり)櫻花(さくらのはな)詠侍(よみはべり)ける


1049 上總(かづさ)より(のぼ)りて(はべり)ける(ころ)源賴光(みなもとのよりみつ)(いへ)にて、人人酒飲(ひとびとさけたうべ)ける(ついで)


1050 清慎公家(せいしんこうのいへ)(さぶらひ)に、燈火下(ともしびのもと)櫻花(さくらのはな)()りて、()して(はべり)けるを詠侍(よみはべり)ける


1051 山櫻(やまざくら)見侍(みはべり)


1052 金鼓(ごんく)打侍(うちはべり)ける(とき)に、畑燒侍(はたやきはべり)けるを()詠侍(よみはべり)ける


1053 石山堂前(いしやまのだうのまへ)(はべり)ける櫻木(さくらのき)書付侍(かきつけはべり)ける


1054 敦慶式部卿親王女(あつよししきぶきゃうのみこのむすめ)伊勢(いせ)(はら)(はべり)けるが、近所(ちかきところ)(はべ)るに、(かめ)()したる(はな)(をく)るとて 【○後撰集0082。】


1055 延喜御時(えんぎのおほむとき)南殿(みなみどの)散積(ちりつ)みて(はべり)ける(はな)()


1056 題知(だいし)らず


1057 【○承前。無題。】


1058 【○承前。無題。】


1059 三月(やよひ)閏月有(うるうづきあり)ける(とし)八重山吹(やへやまぶき)詠侍(よみはべり)ける


1060 屏風繪(びゃうぶのゑ)に、花許(はなのもと)網引(あみひ)(ところ)


1061 延喜御時(えんぎのおほむとき)御屏風(みびゃうぶ)


1062 亭子院(ていじのゐん)京極御息所(きゃうごくのみやすどころ)(わた)らせ(たま)うて、弓御覽(ゆみごらん)じて、賭物出(かけものいだ)させ(たま)ひけるに、髭籠(ひげこ)(はな)扱入(こきい)れて、(さくら)(とぐら)にして、山菅(やますげ)(うぐひす)結据(むすびす)ゑて、如是書(かくか)きて(くは)へさせたりける


1063 比叡山(ひえのやま)住侍(すみはべり)ける(ころ)(ひと)薰物(たきもの)()ひて(はべり)ければ、(はべり)ける(まま)(すこ)しを、梅花(むめのはな)(わづ)かに散殘(ちりのこ)りて(はべ)(えだ)()けて(つか)はしける


1064 右衛門督公任(うゑもんのかみきんたふ)籠侍(こもりはべ)(ころ)四月一日(うづきのついたち)言遣(いひつか)はしける 【○金葉集三奏本0508、千載集1061。】


1065 (かへ)


1066 四月朔日(うづきのついたち)詠侍(よみはべり)ける


1067 延長(えんちゃう)四年九月二十八日、法皇(ほふわ)御六十賀(みむそぢのが)京極御息所(きゃうごくのみやすどころ)仕奉(つかうまつ)りける屏風歌(びゃうぶのうた)藤花(ふぢのはな)


1068 延喜御時(えんぎのおほむとき)藤壺(ふぢつぼ)藤花宴(ふぢばなのうたげ)せさせ(たま)ひけるに、殿上人(てんじゃうのをのこど)歌仕奉(うたつかうまつ)りけるに


1069 左大臣女(さだいじんのむすめ)中宮(ちゅうぐう)(れう)調侍(てうじはべり)ける屏風(びゃうぶ) 【○金葉集三奏本0084。】


1070 【○承前。左大臣女調侍中宮料屏風。】


1071 題知(だいし)らず 【○萬葉集15011988。】


1072 屏風繪(びゃうぶのゑ)


1073 陸奧國(みちのくに)罷下(まかりくだ)りて(のち)郭公聲(ほととぎすのこゑ)()きて


1074 女許(をみなのもと)に、白絲(しろきいと)菖蒲根(さうぶのね)にして藥玉(くすだま)遣侍(おこせはべ)りて、(あはれ)なる事共(ことども)を、或男(あるをとこ)言遣(いひおこ)せて(はべり)ければ


1075 廉義公家(れんぎこうのいへ)障子(しゃうじ)


1076 題知(だいし)らず


1077 坂上郎女(さかのうへのいらつめ)(つか)はしける 【○萬葉集1506。】


1078 (ほたる)詠侍(よみはべり)ける


1079 延長(えんちゃう)七年十月十四日、元良親王(もとよしのみこ)四十賀(みそぢのが)(はべり)ける(とき)屏風(びゃうぶ)


1080 一條攝政(いちでうせっしゃう)北方(きたのかた)(ほか)(はべり)ける(ころ)女御(にょうご)(まうし)ける(とき)


1081 題知(だいし)らず