拾遺和歌集 卷第六 別歌


0301 (はる)(もの)(まか)りける(ひと)の、(あかつき)出立(いでた)ちける(ところ)にて、留侍(とまりはべり)ける(ひと)詠侍(よみはべり)ける


0302 題知(だいし)らず


0303 【○承前。無題。】


0304 (もの)(まか)りける人許(ひとのもと)に、人人罷(ひとびとまか)りて、土器取(かはらけと)りて


0305 天曆御時(てんりゃくのおほむとき)小貳命婦(せうにのみゃうぶ)豐前(ぶぜん)罷侍(まかりはべり)ける(とき)臺盤所(だいばんどころ )にて(はなむけ)せさせ(たま)ふに、(かづ)物賜(ものたま)ふとて


0306 題知(だいし)らず


0307 【○承前。無題。】


0308 【○承前。無題。】


0309 天曆御時(てんりゃくのおほむとき)九月十五日(ながつきもち)齋宮下侍(さいぐうくだりはべり)けるに


0310 十月許(かんなづきばかり)に、(もの)(まか)りける(ひと)


0311 (もの)(まか)りける(ひと)馬餞(むまのはなむけ)(はべり)て、扇遣(あふぎつか)はしける 【○金葉集三奏本0343。】


0312 題知(だいし)らず


0313 【○承前。無題。】


0314 (もの)(まか)りける()(をく)り、關山迄(せきやままで)(はべ)るとて


0315 伊勢(いせ)より上侍(のぼりはべり)けるに、(しの)びて物言侍(ものいひはべり)ける(をみな)東國(あづま)(くだ)りけるが、逢坂(あひさか)罷逢(まかりあ)ひて(はべり)けるに(つか)はしける


0316 大江為基(おほえのためもと)東國(あづま)罷下(まかりくだ)りけるに、(あふぎ)(つか)はすとて


0317 源嘉種(みなもとのよしたね)參河介(みかはのすけ)にて(はべり)ける女許(むすめのもと)に、(はは)()みて(つか)はしける


0318 兼盛(かねもり)駿河守(するがのかみ)にて下侍(くだりはべり)ける、馬餞(むまのはなむけ)(はべ)るとて


0319 信濃國(しなののくに)(くだ)りける人許(ひとのもと)(つか)はしける


0320 共政朝臣(ともまさのあそん)肥後守ひごのかみ()にて下侍(くだりはべ)けるに、()肥前(ひぜん)(くだ)りけるに、筑紫櫛(つくしぐし)御衣等(みぞなど)(たま)ふとて


0321 天曆御時(てんりゃくのおほむとき)御乳母肥前(みめのとひご)出羽國(いではのくに)下侍(くだりはべり)けるに、餞賜(せんたま)ひけるに、藤壺(ふぢつぼ)より裝束賜(さうぞくたま)ひけるに()へられたりける


0322 同御乳母(おなじみめのと)(せん)に、殿上人(てんじゃうのをのこども)女房等(にょうばうなど)別惜侍(わかれをしみはべり)けるに


0323 【○承前。餞同御乳母時,殿上人女房等惜別。】


0324 題知(だいし)らず


0325 【○承前。無題。】


0326 源弘景(みなもとのひろかげ)(もの)(まか)りけるに、裝束賜(さうぞくたま)ふとて


0327 橘公賴(たちばなのきみより)(そち)()りて罷下(まかりくだ)りける(とき)敏貞(としさだ)繼母(ままはは)典侍(ないしのすけ)馬餞(うまのはなむけ)(はべり)けるに、裝束(さうぞく)()へて(つか)はしける


0328 題知(だいし)らず


0329 【○承前。無題。】


0330 田舍(ゐなか)(まか)りける(とき) 【○古今集0415。】


0331 陸奧國守(みちのくにのかみ)惟友(これとも)罷下(まかりくだ)りけるに、彈正親王(だんじゃうのみこ)香藥遣(かうやくつか)はしけるに


0332 藤原雅正(ふぢはらのまさただ)豐前守(ぶぜんのかみ)(はべり)ける(とき)為賴(ためより)覺束無(おぼつかな)しとて下侍(くだりはべり)けるに、馬餞(むまのはなむけ)(はべ)るとて


0333 肥後守(ひごのかみ)にて清原元輔(きよはらのもとすけ)下侍(くだりはべり)けるに、源滿仲(みなもとのみつなか)餞侍(せんしはべり)けるに、土器取(かはらけと)りて


0334 (かへ)


0335 題知(だいし)らず 【○萬葉集1681。】


0336 【○承前。無題。】


0337 筑紫(つくし)(まか)りける人許(ひとのもと)言遣(いひつか)はしける


0338 陸奧守(むつのかみ)にて下侍(くだりはべり)ける(とき)三條太政大臣(さんでうのだいじゃうだいじん )餞侍(せんしはべり)ければ、詠侍(よみはべり)ける


0339 陸奧國(みちのくに)白河關(しらかはのせき)越侍(こえはべり)けるに


0340 實方朝臣(さねかたのあそん)陸奧國(みちのくに)下侍(くだりはべり)けるに、下鞍遣(したぐらつか)はすとて 【○金葉集三奏本0356。】


0341 題知(だいし)らず


0342 恒德公家(こうとくこうのいへ)障子(しゃうじ)


0343 田簑島陲(たみののしまのほとり)にて、(あめ)()ひて 【○古今集0918。】


0344 難波(なには)(はらへ)(はべり)罷歸(まかりかへ)りける(あかつき)に、(もり)(はべり)けるに、郭公(ほととぎす)鳴侍(なきはべり)けるを()きて


0345 (もの)(まか)りける(みち)にて、雁鳴(かりのな)くを()きて


0346 題知(だいし)らず


0347 源公貞(なみもとのきみさだ)大隅(おほすみ)罷下(まかりくだり)りけるに、關戶院(せきどのゐん)にて月明(つきのあか)かりけるに、別惜侍(わかれをしみはべり) 【○金葉集0340。】


0348 秋旅(あきたび)(まか)りけるに、印南野(いなみの)宿(やど)りて


0349 筑紫(つくし)(くだ)りける(みち)にて


0350 帥伊周(そちのこれちか)筑紫(つくし)(まか)りけるに、川尻(かはじり)離侍(はなれはべり)けるに詠侍(よみはべり)ける 【○詞花集0391、○金葉集三奏本0528。】


0351 (なが)され(はべ)りて(のち)言遣(いひおこ)せて(はべり)ける


0352 笠金岡(かさのかなをか)唐土(もろこし)(わた)りて(はべり)ける(とき)()長歌詠(ながうたよ)みて(はべり)ける(かへ) 【○萬葉集1454。】


0353 唐土(もろこし)にて 【○萬葉集3676。】