續後撰和歌集 卷第九 神祇歌


0531 百首歌奉ひゃくしゅのうたたてまつりとき寄社祝やしろのはふりによする


0532 神祇之心じんぎのこころませたまうける


0533 太神宮だいじんぐうみてたてまつりける百首歌中ひゃくしゅのうたのなか


0534 十首歌合じっしゅのうたあはせに、社頭祝しゃとうのいはひ


0535 九月十三夜十首歌合ながつきのじふさんやのじっしゅのうたあはせに、名所月めいしょのつき


0536 入道前攝政家歌合にふだうさきのせっしゃうのいへのうたあはせに、同心おなじこころ


0537 社頭月しゃとうのつきへるこころ


0538 太神宮だいじんぐうみてたてまつりける歌中うたのなか


0539 題知だいしらず


0540 太神宮だいじんぐう一禰宜いちねぎにて年久としひさしく仕奉つかへまつことおもひてめる


0541 神祇歌中じんぎかのなか


0542 【○承前。神祇歌中。】


0543 社頭月しゃとうのつき


0544 題知だいしらず


0545 【○承前。無題。】


0546 石清水社いはしみづのやしろみてたてまつりける


0547 大納言通方だいなごんのみちかた人人薦ひとびとすすめて八幡宮はちまんぐうにて歌合うたあはせはべりけるとき社頭月しゃとうのつきめる


0548 賀茂社かものやしろまうでて、暫籠しばしこもりてはべりけるとき下社しもつやしろみてたてまつりける


0549 後一條院ごいちでうゐんくらゐ御座おましましけるとき賀茂社かものやしろ行幸有みゆきありける又日朝またのひのあした選子內親王のぶこのないしんわう御返事おほむかへりごとついで


0550 皇太后宮大夫俊成くわうたいごうぐうのだいぶとしなりむかし述懷歌じゅっぐわいのうたに、「春日野かすがのの、棘道をどろのみちの、埋水むもれのみづすゑだにかみの、驗顯しるしあらはせ。」とみてはべりけるを、前中納言定家さきのちゅうなごんさだいへはからざるに參議さんぎにんぜられはべりあした斯歌かのうた思出おもひいで悦申遣よろこびまをしつかはすとて


0551 權僧正圓經ごんのそうじゃうえんきゃう人人ひとびとませはべり名所十首歌中めいしょのじっしゅのうたのなかに、神祇じんぎ


0552 住吉社すみよしのやしろうたふべき求子歌もとめごのうたとて、神主經國かんぬしつねくにませはべりけるに


0553 同社おなじやしろまうでて詠侍よみはべりける


0554 本社もとつやしろさぶらひて詠侍よみはべりける


0555 後三條院ごさんでうゐん住吉すみよし御幸有みゆきありける詠侍よみはべりける


0556 【○承前。後三條院行幸住吉之日,侍詠。】


0557 題知だいしらず


0558 【○承前。無題。】


0559 建保三年五首歌合けんぽうさんねんのごしゅのうたあはせに、松經年まつとしをへぬ


0560 後法性寺入道前關白ごほっしゃうじにふだうさきのくわんぱく百首歌ひゃくしゅのうた


0561 住吉すみよしまうでてめる


0562 三輪社みわのやしろまうでて書付侍かきつけはべり


0563 建長二年三月けんちゃうにねんやよひ熊野くまの御幸有みゆきありしときまゐりて岩代松いはしろのまつむかし思出おもひいで書付侍かきつけはべりける


0564 東三條院ひがしさんでうゐん四十賀屏風よそのがのびゃうぶ


0565 神樂かぐらませたまうける


0566 百首歌奉ひゃくしゅのうたたてまつりとき寄社祝やしろのはふりによする


0567 題知だいしらず


0568 日吉社ひよしのやしろみてたてまつりける歌中うたのなかに、大宮おほみや


0569 十禪師宮じふぜんじのみや


0570 同社おなじやしろみてたてまつりける


0571 【○承前。於同社奉詠。】


0572 聖真子宮しゃうしんじのみやみてたてまつりける


0573 大納言だいなごんりて悅申よろこびまをしに、日吉社ひよしのやしろまゐりて詠侍よみはべり


0574 おもはぬことによりて、東方あづまのかたまかれりけるに、本社事もとつやしろのことのみこころかりて淚零なみだのこぼれければ


0575 如是かく罷付まかりつきたりけれど、過無あやまちなことにて、程無ほどな限有かぎりあ神事かみごとふべしとて、歸上かへりのぼりけるみちにてめる


0576 北野宮きたののみやみてたてまつりける


0577 理有ことわりあこと愁申うれへまをして、おなじくたてまつりける


0578 元慶二年日本紀竟宴ぐわんぎゃうにねんにほんぎきゃうえん彥波瀲武鸕鶿羽葺不合尊ひこなぎさたけうかやふきあへずのみこと 【○日本紀竟宴0085。】


0579 同六年同竟宴おなじむとせおなじきゃうえん思兼神おもひかねのかみ 【○日本紀竟宴0052。】


0580 天兒屋根命あまのこやねのみこと 【○日本紀竟宴0048。】


0581 神樂籠取物歌かぐらのこもりとりもののうた


0582 【○承前。神樂籠取物歌。】