千載和歌集 卷十八 雜歌下

【短歌】 【旋頭】 【折句】 【物名】 【誹諧】



短歌【○實為長歌。】


1160 堀川院御時(ほりかはゐんのおほむとき)百首歌奉(ひゃくしゅのうたたてまつ)りける時(とき)、述懷歌詠(むねのべるのうたよ)みて奉(たてまつ)りける


1161  反歌(かへしうた)


1162 百首歌召(ひゃくしゅのうため)しける時(とき)、詠(よ)ませ賜(たま)うける


1163 同御時百首歌奉(おなじおほむときひゃくしゅのうたたてまつ)りける時(とき)の長歌(ながうた)



旋頭歌【○旋頭歌,本為五七七五七七之辭。按『奧儀抄』,千載集者「五句外加一句,胸腰終入,七字五字任意。」】


1164 下總守(しもつふさのかみ)に罷(まか)れりけるを、任果(よさは)てて上(のぼ)りたりける頃(ころ)、源俊賴朝臣許(みなもとのとしよりのあそんのもと)に遣(つか)はしける


1165 返(かへ)し


1166 百首歌奉(ひゃくしゅのうたたてまつ)りける時(とき)、旅心(たびのこころ)を詠(よ)める



折句歌【○折句歌,『八雲御抄』云:「拆物名字字,置每句之上也。」『奧儀抄』云:「取五字之詞,置各句之首也。」】


1167 二條院御時(にでうゐんのおほむとき)、こいたじき(小板敷)と云(い)ふ五字(いつもじ)を句上(くのかみ)に置(お)きて、旅心(たびのこころ)を


1168 南無阿彌陀(なもあみだ)の五字(いつもじ)を上(かみ)に置(お)きて、旅心(たびのこころ)を詠(よ)める



物名【○物名,或云隱題、籠題。」】


1169 五月雨(さみだれ)を詠(よ)める


1170 簾革(すだれかは)


1171 牡蠣殼(かきのから)


1172 振鼓(ふりつづみ)


1173 苅萱(かるかや)


1174 真卷箭立(ままきのやたて)


1175 唐紙型木(からかみのかたき)


1176 鳥帚(とりははき)


1177 百首歌奉(ひゃくしゅのうたたてまつ)りける時(とき)の隱題歌(かくしだのうた)、蟋蟀(きりぎりす)


1178 水吞(みづのみ)


1179 笠置岩屋(かさぎのいはや)



誹諧歌【○誹者非也,不屬正調、諧調之曲。『奧儀抄』云:「誹諧者滑稽也。」】


1180 花許(はなのもと)に寄臥(よりふ)して詠侍(よみはべり)ける


1181 卯花(うのはな)を詠(よ)める


1182 五月五日(さつきのいつか)、菖蒲(あやめ)を詠(よ)める


1183 照射(ともし)を詠(よ)める


1184 六月晦方(みなつきのつごもりがた)、機織鳴(はたおりのな)くを聞(き)きて詠(よ)める


1185 題不知(だいしらず)


1186 萩露玉(はぎのつゆのたま)と見(み)ゆるとて折(を)りけれども、露(つゆ)も無(な)かりければ詠(よ)める


1187 崇德院(すとくゐん)に百首歌奉(ひゃくしゅのうたたてまつ)りける時(とき)、秋歌(あきのうた)とて詠(よ)める


1188 野花(のばな)を見(み)て道(みち)に留(とど)まると言(い)ひける心(こころ)を詠(よ)める


1189 九月十三夜(ながつきのじふさんや)に詠(よ)める


1190 隔我聞他戀(われをへだててほかをとふこひ)と言(い)へる心(こころ)を詠(よ)める


1191 堀川院御時百首內(ほりかはゐんのおほむときひゃくしゅのうち)、戀歌(こひのうた)とて詠(よ)める


1192 旅戀(たびのこひ)


1193 百首歌奉(ひゃくしゅのうたたてまつ)りける時(とき)、戀歌(こひのうた)とて詠(よ)める


1194 六波羅蜜寺講導師(ろくはらみつじのかうのだうし)にて、高座(たかくら)に上(のぼ)る程(ほど)に、聽聞(ちゃうもん)の女房(にうばう)の足(あし)を抓(つ)みて侍(はべり)ければ詠(よ)める


1195 山寺(やまでら)に籠(こも)りて侍(はべり)ける時(とき)、心有(こころあ)る文(ふみ)を女(をみな)の屢屢遣(しばしばつか)はし侍(はべり)ければ、詠(よ)みて遣(つか)はしける4


1196 賀茂社(かものやしろ)に籠(こも)りて侍(はべり)ける時(とき)、政平(まさひら)常(つね)に詣來(まうでき)て歌詠(うたよ)み笛吹(ふえふ)き等(など)して遊(あそ)びける、傍為(かたはらな)る局(つぼね)に籠(こも)りたる人(ひと)をも知(し)りて、其方(そなた)へも罷(まか)り等(など)しけるが、其人出(そのひといで)て後(のち)、久(ひさ)しく詣來(まうでこ)ざりければ遣(つか)はしける


1197 東方(あづまのかた)に罷(まか)りけるに、八橋(やつはし)にて詠(よ)める


1198 女(をみな)を相語侍(かたらひはべり)けるを、如何(いか)にも有(あ)るまじき事也(ことなり)、思絕(おもひた)えねと言侍(いひはべり)ければ詠(よ)める


1199 阿彌陀小呪(あみだのせうじゅ)の文字(もじ)を歌上(うたのかみ)に置(お)きて十首詠侍(とをしゅよみはべり)ける時(とき)、奧(おく)に書侍(かきはべり)ける


1200 山寺(やまでら)に詣(まう)でたりける時(とき)、貝吹(かひふ)きけるを聞(き)きて詠(よ)める


1201 題不知(だいしらず) 【○拾遺集1343。】