玉葉和歌集 卷第四 秋歌上


0449 七月一日ふみづきのついたち曙空あけぼののそらを見みて詠よめる


0450 山里やまざとにて初秋之心はつあきのこころを詠侍よみはべりける


0451 名所百首歌めいしょひゃくしゅのうたに、龍田山秋たつたやまのあき


0452 初秋朝はつあきのあさと云事いふことを


0453 弘長百首歌こうちゃうのひゃくしゅのうたに、早秋さうしう


0454 道助法親王家五十首歌だうじょほふしんわうのいへのごじっしゅのうたに、同心おなじこころを


0455 殘暑之心ざんしょのこころを


0456 百首歌中ひゃくしゅのうたのなかに、秋歌あきのうた


0457 初秋之心はつあきのこころを


0458 嘉元四年かげんよねん、法皇三十首歌召ほふわうのさんじっしゅのうためされける時とき、秋歌あきのうた


0459 題知だいしらず


0460 【○承前。無題。】


0461 早秋之心さうしうのこころを


0462 【○承前。詠早秋之心。】


0463 五十番歌合ごじつばんのうたあはせに秋露あきつゆを詠よませ給たまうける


0464 弘長百首歌こうちゃうのひゃくしゅのうたに、七夕たなばたを


0465 同心おなじこころを


0466 龜山院かめやまゐんに奉たてまつりける七夕歌中たなばたのうたのなかに


0467 乞巧奠之心きっかうでんのこころを


0468 題知だいしらず


0469 天曆元年七月七日てんりゃくぐわんねんたなばた、殿上人うへのおのこともに歌詠うたよませさせ給たまうける序ついでに


0470 七夕たなばたを


0471 七月七日詠侍たなばたよみはべりける


0472 【○承前。侍詠七月七日。】


0473 守覺法親王家五十首歌中しゅかくほふしんわうのいへのごじっしゅのうたのなかに


0474 嘉元百首歌奉かげんのひゃくしゅのうたたてまつりける時とき、七夕之心たなばたのこころを


0475 秋歌中あきのうたのなかに


0476 堀川院百首歌ほりかはゐんのひゃくしゅのうたに


0477 七夕たなばたに詠侍よみはべりける


0478 天德三年九月庚申歌合てんとくさんねんのながつきのかうしんのうたあはせに、荻をぎを詠侍よみはべりける


0479 秋海あきのうみと云事いふことを


0480 秋御歌中あきのみうたのなかに


0481 早秋之心さうしうのこころを


0482 題知だいしらず


0483 【○承前。無題。】


0484 閑中秋かんちゅうのあきと云いふ事ことを


0485 秋夕あきのゆふを


0486 【○承前。詠秋夕。】


0487 山家秋夕さんかのあきゆふと云事いふことを詠よませ給たまうける


0488 「深洞聞風老檜悲しんとうぶんぷうらうくわいひ」と云いふ詩心うたのこころを詠よませ給たまうける


0489 秋歌中あきのうたのなかに


0490 【○承前。秋歌之中。】


0491 萩はぎを詠侍よみはべりける


0492 【○承前。侍詠萩。】


0493 【○承前。侍詠萩。】


0494 題知だいしらず


0495 屏風繪びゃうぶゑに花見はなみる女車有をみなぐるまあり、童立寄わらはのたちよりて萩花居はぎばなをる所ところ


0496 嘉元內裏百首歌奉かげんのだいりのひゃくしゅのうたたてまつりけるに、萩露はぎつゆ


0497 草花くさばなを


0498 秋歌中あきのうたのなかに


0499 卅首歌さんじっしゅのうた人人ひとびとに詠よませさせ給たまひし時とき、草花露くさばなのつゆを


0500 【○承前。令眾人詠卅首歌,草花露。】


0501 【○承前。令眾人詠卅首歌,草花露。】


0502 寶治百首歌召ほうぢのひゃくしゅのうためされける時とき、萩露はぎのつゆを


0503 【○承前。無題。】


0504 【○承前。無題。】


0505 同心おなじこころを


0506 遠鄉萩とほさとのはぎと云事いふことを


0507 萬葉集まんえふしふの詞ことばにて、二百首歌詠侍にひゃくしゅのうたよみはべりけるに、衣ころもに擦すらむ


0508 風後草花かぜののちのくさばなと云事いふことを詠よませ給たまうける


0509 【○承前。詠風後草花。】


0510 守覺法親王家五十首歌中しゅかくほふしんわうのいへのごじっしゅのうたのなかに


0511 題知だいしらず


0512 【○承前。無題。】


0513 萩はぎを


0514 題知だいしらず


0515 【○承前。無題。】


0516 【○承前。無題。】


0517 露つゆを詠侍よみはべりし


0518 卅首歌召さんじっしゅのうためされ侍はべりし時とき、草花露くさばなのつゆ


0519 秋歌中あきのうたのなかに


0520 【○承前。秋歌之中。】


0521 【○承前。秋歌之中。】


0522 【○承前。秋歌之中。】


0523 後一條院御時ごいちでうゐんのおほむとき、上達部殿上人かんだちめをのこども、嵯峨野花見さがののはなみに罷まかりて內うちに歸參かへりまゐりて侍はべりけるに、中宮御方台盤所御簾ちゅうぐうのおんかたのだいばんどころのみすに女郎花枝をみなへしのえだを插さされたるを見みて詠侍よみはべりける


0524 女郎花をみなへしを詠よませ給たまうける


0525 雨降あめのふる日ひ、女郎花をみなへしに付つけて人ひとに遣つかはしける


0526 亭子院歌合ていじのゐんのうたあはせに、女郎花をみなへしを


0527 嵯峨野花見さがののはなみに罷まかりて詠侍よみはべりける


0528 女郎花をみなへしに露置つゆのおきたるを見みて詠よめる


0529 西園寺さいをんじにて詠よませ給たまひける秋御歌中あきのみうたのなかに


0530 題知だいしらず


0531 【○承前。無題。】


0532 原薄はらのすすきを


0533 千五百番歌合せんごひゃくばんのうたあはせに


0534 百首歌中ひゃくしゅのうたのなかに


0535 秋風あきかぜを


0536 秋御歌中あきのみうたのなかに


0537 露つゆを詠よませ給たまひける


0538 朝露あさつゆを詠侍よみはべりける


0539 名所百首御歌中めいしょひゃくしゅのみうたのなかに、嵯峨野さがの


0540 十首歌じっしゅのうた人人ひとびとに詠よませ侍はべりける時とき、松風まつかぜ


0541 三首歌召さんしゅのうためされし時とき、遠近秋風をちこちのあきかぜと云事いふことを


0542 秋歌あきのうたとて


0543 百首御歌中ひゃくしゅのみうたのなかに


0544 秋廿首歌召あきのにじっしゅのうためされし時とき


0545 建保內裏秋十五首歌召けんぽのだいりのあきのじふごしゅのうためされける中なかに


0546 題知だいしらず


0547 露つゆを詠侍よみはべりける


0548 【○承前。侍詠露。】


0549 題知だいしらず


0550 守覺法親王家五十首歌しゅかくほふしんわうのいへのごじっしゅのうたに


0551 秋歌中あきのうたのなかに


0552 建曆歌合けんりゃくのうたあはせに


0553 千五百番歌合せんごひゃくばんのうたあはせに


0554 題知だいしらず


0555 【○承前。無題。】


0556 【○承前。無題。】


0557 【○承前。無題。】


0558 【○承前。無題。】


0559 【○承前。無題。】


0560 秋御歌中あきのみうたのなかに


0561 卅首歌奉さんじっしゅのうたたてまつりし時とき、野鹿のしか


0562 【○承前。奉卅首歌時,野鹿。】


0563 秋歌あきのうたとて


0564 賀茂社かものやしろへ奉たてまつりける百首歌中ひゃくしゅのうたのなかに、鹿しかを


0565 前右近中將資盛家歌合さきのうこんのちゅうじゃうすけもりいへのうたあはせに、同心おなじこころを


0566 千五百番歌合せんごひゃくばんのうたあはせに


0567 鹿しかを


0568 【○承前。詠鹿。】


0569 秋歌中あきのうたのなかに


0570 光明峰寺入道前攝政家歌合くわうみゃうふじにふだうさきのせっしゃうのいへのうたあはせに、月下鹿げっかのしか


0571 田家曉鹿でんかのあかつきのしかと云事いふことを


0572 建保四年けんぽよねん內裏百番歌合だいりのひゃくばんのうたあはせに


0573 秋御歌中あきのみうたのなかに


0574 寶治百首歌ほうぢのひゃくしゅのうたに、初雁はつかりを


0575 同心おなじこころを


0576 題知だいしらず


0577 【○承前。無題。】


0578 正治二年百首歌奉しゃうぢにねんのひゃくしゅのうたたてまつりける時とき


0579 雁かりを詠侍よみはべりける


0580 千五百番歌合せんごひゃくばんのうたあはせに


0581 百首歌中ひゃくしゅのうたのなかに


0582 雁かりを詠よめる


0583 【○承前。詠雁。】


0584 【○承前。詠雁。】


0585 【○承前。詠雁。】


0586 百首御歌中ひゃくしゅのみうたのなかに


0587 秋歌あきのうたとて


0588 【○承前。秋歌。】


0589 雨中雁うちうのかり


0590 建保五年九月けんぽごねんながつき、家いへに秋三首歌詠侍あきのさんしゅのうたよみはべりけるに、雲間雁くもまのかりを


0591 百首歌詠侍ひゃくしゅのうたよみはべりける中なかに


0592 日吉社ひよしのやしろへ奉たてまつりける百首歌中ひゃくしゅのうたのなかに


0593 題知だいしらず


0594 【○承前。無題。】


0595 延喜十三年十月えんぎじふさんねんのかみなづき、尚侍藤原朝臣滿子四十賀屏風歌ないしのかみふぢはらのあそんみつこのしじふのがのびゃうぶのうた、內うちよりの仰事おほせごとにて讀よみて奉たてまつりける中なかに、雁鳴かりのなくを聞きく所ところ


0596 題知だいしらず


0597 【○承前。無題。】


0598 千五百番歌合せんごひゃくばんのうたあはせに


0599 霧中雁きりのなかのかりを


0600 【○承前。詠霧中雁。】


0601 月前雁げつぜんのかり


0602 秋御歌あきのみうたとて


0603 秋夜雨あきよのあめ


0604 月前蟲げつぜんのむしと云事いふことを


0605 秋御歌中あきのみうたのなかに


0606 【○承前。秋御歌中。】


0607 秋里あきざとに侍はべりける頃ころ、七條后宮しちでうのきさいのみやより、「何などか久ひさしく參まゐらぬ、松蟲まつむしも鳴止なきやみ、花盛はなのさかりも過すぎぬへし。」と宣のたまはせたりける御返事おほむかへりごとに


0608 題知だいしらず


0609 相知あひしりて侍はべりける人ひとの、伏見ふしみに住すむと聞ききて尋罷たづねまかりたりけるに、庭草にはのくさ、道みちも見みえず茂しげりて蟲鳴むしのなきければ


0610 題知だいしらず


0611 蟲むしを詠侍よみはべりける


0612 題知だいしらず


0613 【○承前。無題。】


0614 秋歌あきのうたとて


0615 【○承前。秋歌。】


0616 蟲むしを詠よめる


0617 【○承前。詠蟲。】


0618 【○承前。詠蟲。】


0619 殿上人うへのおのことも題だいを探さぐりて歌仕奉うたつかうまつりけるに蟲むしを詠よませ給たまひける


0620 同心おなじこころを


0621 【○承前。詠同心。】


0622 秋歌中あきのうたのなかに、蟲むし


0623 【○承前。秋歌中,詠蟲。】


0624 龜山院かめやまゐんより百首歌召ひゃくしゅのうためされける中なかに


0625 露つゆを詠侍よみはべりける


0626 秋歌中あきのうたのなかに


0627 【○承前。秋歌之中。】


0628 稻妻いなづまを