後拾遺和歌集 卷第五 秋下


0335 永承(えいしょう)四年內裏歌合(だいりのうたあはせ)擣衣(たうい)詠侍(よみはべり)ける


0336 【○承前。永承四年內裏歌合,詠擣衣。】


0337 【○承前。永承四年內裏歌合,詠擣衣。】


0338 花山院(かざんのゐん)歌詠(うたよ)ませ(たま)ひけるに詠侍(よみはべり)ける


0339 選子內親王(のぶこのないしんわう)齋院(いつき)(きこ)えける(とき)九月十日餘(ながつきのとうかあまり)に、曉近(あかつきちか)成迄(なるまで)人人眺(ひとびとなが)むるに、來方行末(きしかたゆくすゑ)(かか)()()らじ等言(などい)ひて、詠侍(よみはべり)ける


0340 山家秋風(やまいへのあきかぜ)()(こころ)()める


0341 題知(だいし)らず


0342 永承(えいしょう)四年內裏歌合(だいりのうたあはせ)


0343 宇治(うぢ)にて人人紅葉(ひとびともみぢ)(もてあそ)(こころ)詠侍(よみはべり)けるに()める


0344 長樂寺(ちゃうらくじ)住侍(すみはべり)ける(ころ)人許(ひとのもと)より、「此頃(このごろ)何事(なにごと)か?」と()ひて(はべり)ければ()める


0345 屏風繪(びゃうぶのゑ)車押(くるまおさ)へて紅葉見(もみぢみ)(ところ)()める


0346 紅葉尚色淺(もみぢなほいろあさ)しと()(こころ)を、今上詠(きんじゃうよ)ませ(たま)(ついで)に、奉侍(たてまつりはべり)ける


0347 西京(にしのみやこ)住侍(すみはべり)ける(ひと)身罷(みまか)りて(のち)籬菊(まがきのきく)()()める


0348 中納言定賴(ちゅうなごんのさだより)離離(かれがれ)成侍(なりはべり)けるに、菊花(きくのはな)()して(つか)はしける


0349 上東門院(じゃうとうもんゐん)菊合(きくあはせ)させ(たま)ひけるに、左頭(ひだりのとう)仕奉(つかまつ)るとて()める


0350 【○承前。上東門院菊合,仕奉左頭而詠。】


0351 後冷泉院御時(ごれいぜいゐんのおほむとき)后宮(きさいのみや)御方(みかた)にて、人人(ひとびと)翫庭菊題(にはのきくをもてあそぶのだい)にて詠侍(よみはべり)ける


0352 菊花面白(きくのはなおもしろ)所有(ところあ)りと()きて、()(まか)りにける(ひと)の、遲歸(おそくかへ)りければ、(つかは)しける


0353 天曆御時(てんりゃくのおほむとき)御屏風(みびゃうぶ)に、(きく)(もてあそ)家有(いへあ)(ところ)()める


0354 屏風繪(びゃうぶのゑ)に、菊花咲(きくのはなさ)きたる(いへ)に、鷹据(たかす)ゑたる人宿借(ひとやどか)(ところ)()める


0355 (いもうと)(はべり)ける人許(ひとのもと)に、男來(をとここ)ずなりにければ、九月許(ながつきばかり)菊移(きくのうつろ)ひて(はべり)けるを()()める


0356 相模(さがみ)公資(きみより)(わす)られて(のち)(かれ)(いへ)(まか)れりけるに、(うつろ)ひたる菊侍(きくのはべり)ければ()める


0357 五條(ごでう)なる(ところ)(わた)りて住侍(すみはべり)けるに、(をさな)子供(こども)(きく)翫侍(もてあそびりはべり)ければ()める


0358 永承(えいしょう)四年內裏歌合(だいりのうたあはせ)殘菊(ざんぎく)()める


0359 寬和(くわんわ)二年正月(むつき)入道前太政大臣(にふだうさきのだいじゃうだいじん)大饗(おほあへ)(はべり)ける屏風(びゃうぶ) に、山里(やまざと)紅葉見(もみぢみ)人來(ひときた)(ところ)()める


0360 屏風繪(びゃうぶのゑ)に、山家(やまのいへ)男女木下(をとこをみなこのした)紅葉翫(もみぢもてあそ)(ところ)()める


0361 山里(やまざと)(まか)りて詠侍(よみはべり)ける


0362 月前落葉(つきのさきのおちば)()(こころ)


0363 落葉隱道(おちばみちをかくす)()(こころ)()める


0364 故式部卿親王(こしきぶきゃうのみこ)大井(おほゐ)(まか)れりけるに、紅葉(もみぢ)詠侍(よみはべり)ける


0365 大井川(おほゐがは)にて詠侍(よみはべり)ける


0366 永承(えいしょう)四年內裏歌合(だいりのうたあはせ)()める 【○百人一首0069。】


0367 題知(だいし)らず


0368 後冷泉院御時后宮歌合(ごれいぜいゐんのおほむときのきさいのみやのうたあはせ)()める


0369 師賢朝臣(もろかたのあそん)梅津山庄(うめつのさんさう)にて、田家秋風(いなかやのあきかぜ)()(こころ)()める


0370 土御門右大臣家歌合(つちみかどのうだいじんのいへのうたあはせ)に、秋田(あきのた)()める


0371 題知(だいし)らず


0372 九月盡日(ながつきのつごもり)終夜惜秋(よすがらにあきををしむ)(こころ)詠侍(よみはべり)ける


0373 【○承前。九月盡日,詠惜秋心。】


0374 九月盡日詠侍(ながつきのつごもりよみはべり)ける


0375 九月盡日(ながつきのつごもり)伊勢大輔許(いせのおほすけがもと)(つか)はしける


0376 九月晦夜(ながつきつごもりのよ)詠侍(よみはべり)ける