後撰和歌集 卷十三 戀歌五


0891 題知(だいし)らず


0892 返(かへ)し


0893 由緣無(つれな)く見(み)え侍(はべり)ける人(ひと)に


0894 題知(だいし)らず


0895 【○承前。拾遺集0718。】


0896 女(をみな)の怨興(うらみをこ)せて侍(はべり)ければ遣(つか)はしける


0897 あだ(不實)なる男(をとこ)を相知(あひし)りて志(こころざし)は有(あ)ると見(み)えながら、猶疑(なほうたが)はしく覺(おぼ)えければ、遣(つか)はしける


0898 題知(だいし)らず


0899 女許(をみなのもと)に罷(まか)りたりけるに、門(かど)を鎖(さ)して開(あ)けざりければ、罷歸(まかりかへ)りて、朝(あした)に遣(つか)はしける


0900 返(かへ)し


0901 桂內親王(かつらのみこ)に住始(すみはじ)めける間(あひだ)に、彼內親王(かのみこ)相思(あひおも)はぬ氣色(けしき)なりければ


0902 忍(しの)びたる人(ひと)に遣(つか)はしける


0903 消息通(せうそこかよ)はしけれども未逢(まだあ)はざりける男(をとこ)を、玆(これ)かれ、「逢(あ)ひにけり。」と言騒(いひさは)ぐを、「抗(あらが)はざ也(なり)。」と恨遣(うらみつか)はしければ


0904 男無情成行(をとこのつらうなりゆ)く頃(ころ)、雨降(あめのふ)りければ遣(つか)はしける


0905 女許(をみなのもと)に罷(まか)りて、得逢(えあ)はで歸(かへ)りて遣(つか)はしける


0906 女(をみな)に物言(ものい)ふ男二人有(をとこふたりあり)けり。一人(ひとり)が返事(かへりごと)すと聞(き)きて、今一人(いまひとり)が遣(つか)はしける


0907 女心變(をみなのおことかは)りぬべきを聞(き)きて遣(つか)はしける


0908 文遣(ふみつか)はしける女親(をみなのおや)の伊勢(いせ)へ罷(まか)りければ、共(とも)に罷(まか)りけるに遣(つか)はしける


0909 一條(いちでう)が許(もと)に、「甚(いと)なむ戀(こひ)しき。」と言(い)ひに遣(や)りたりければ、鬼形(おにのかた)を書(か)きて遣(や)るとて


0910 返(かへ)し


0911 人女(ひとのむすめ)に忍(しの)びて通侍(かよひはべり)けるに、辛(つら)げに見(み)え侍(はべり)ければ、消息有(せうそこあり)ける返事(かへりごと)に


0912 見慣(みな)れたる女(をみな)に、又物言(またものい)はむとて罷(まか)りたりけれど、聲(こゑ)はしながら隱(かく)れければ、遣(つか)はしける


0913 人許(ひとのもと)に初(はじ)めて罷(まか)りて、務(つと)めて、遣(つか)はしける


0914 忍(しの)びて迄來(までき)ける人(ひと)の、霜甚降(しものいたくふ)りける夜罷(よるまか)らで、務(つと)めて遣(つか)はしける


0915 返(かへ)し


0916 心(こころ)にも非(あら)で久(ひさ)しく問(とは)ざりける人許(ひとのもと)に遣(つか)はしける


0917 得難(えがた)う侍(はべり)ける女(をみな)の家前(いへのまへ)より罷(まか)りけるを見(み)て、「何方(いづこ)へ行(い)くぞ?」と言出(いひいだ)して侍(はべり)ければ


0918 題知(だいし)らず


0919 男(をとこ)の返事(かへりごと)に遣(つか)はしける


0920 題知(だいし)らず


0921 【○承前。無題。】


0922 男(をとこ)の病(やまひ)に患(わづら)ひて罷(まか)らで、久(ひさ)しく有(あり)て遣(つか)はしける


0923 返(かへ)し


0924 怨興(うらみおこ)せて侍(はべり)ける人(ひと)の返事(かへりごと)に


0925 【○承前。於興怨人之返事。】


0926 女(をみな)に遣(つか)はしける


0927 西四條齋宮(にしいでうのさいくう)の、未(ま)だ內親王(みこ)にものし給(たま)ひし時(とき)、志有(こころざしあり)て、思事侍(おもふことはべり)ける間(あひだ)に、齋宮(さいくう)に定賜(さだまりたま)ひにければ、其明(そのあ)くる朝(あした)に榊枝(さかきのえだ)に指(さ)して、插置(さしを)かせ侍(はべり)ける


0928 朝賴朝臣(あさよりのあそん)、年頃(としごろ)消息通(せうそこかよ)はし侍(はべり)ける女許(をみなのもと)より、「用無(ような)し、今(いま)は思忘(おもひわす)れね。」と許申(ばかりまうし)して、久(ひさ)しう成(な)りにければ、異女(ことをみな)に言付(いひつ)きて、消息(せうそこ)も為(せ)ず成(な)りにければ


0929 題知(だいし)らず 【○後撰集1342。】


0930 返(かへ)し 【○後撰集1343。】


0931 土左(とさ)が許(もと)より消息侍(せうそこはべり)ける返事(かへりごと)に遣(つか)はしける


0932 返(かへ)し


0933 女許(をみなのもと)より、「定無(さだめな)き心有(こころあ)り。」等申(などまう)したりければ 【○後撰集1273。】


0934 男(をとこ)の心變(こころかは)る氣色成(けしきな)りければ、直(ただ)なりける時(とき)、此男心(このをとこのこころ)ざせりける扇(あふぎ)に書付(かきつ)けて侍(はべり)ける


0935 忍(しの)びたる女許(をみなのもと)に消息遣(せうそこつか)はしたりければ


0936 男(をとこ)の忘侍(わすれはべり)にければ 【○古今集0813。】


0937 親(おや)の護(まも)りける女(をみな)を、「否(いな)とも、諾(せ)とも言放(いひはな)て。」と申(まう)しければ


0938 男(をとこ)の、「如何(いか)にぞ得詣來(えまうでこ)ぬ事(こと)。」と言(い)ひて侍(はべり)ければ


0939 泊(とま)れと思(おも)ふ男(をとこ)の出(いで)て罷(まか)りければ


0940 物言(ものい)ひける人(ひと)の久(ひさ)しう訪(おとづ)れざりける、辛(から)うじて詣來(まうできた)りけるに、「何(な)どか久(ひさ)しう。」と言(い)へりければ


0941 甚忍(いとしの)びて詣來(まうできた)りける男(をとこ)を制(せい)しける人有(ひとあり)けり。罵(ののし)りければ、歸罷(かへりまか)りて遣(つか)はしける


0942 公賴朝臣(きんよりのあそん) 、今罷(いままか)りける女許(をみなのもと)にのみ罷(まか)りければ


0943 忍(しの)びたる人(ひと)に


0944 忍(しの)びて通侍(かよひはべり)ける人(ひと)、「今歸(いまかへ)りて。」等賴置(などたのめを)きて、公使(おほやけのつかひ)に伊勢國(いせのくに)に罷(まか)りて、歸詣來(かへりまうでき)て、久(ひさ)しう問(と)はず侍(はべり)ければ


0945 返(かへ)し


0946 女許(をみなのもと)に遣(つか)はしける


0947 返(かへ)し


0948 常(つね)に詣來(まうでき)て物等言(ものなどい)ふ人(ひと)の、「今(いま)は莫詣(なまう)でこそ。人(ひと)もう立(た)て言也(いふなり)。」と言出(いひいだ)して侍(はべり)ければ


0949 左大臣(さだいじん)河原(かはら)に出逢(いであ)ひて侍(はべり)ければ


0950 大輔(たいふ)に遣(つか)はしける


0951 返(かへ)し


0952 左大臣(藤原實賴)に遣(つか)はしける


0953 右近(うこん)に遣(つか)はしける


0954 高明朝臣(たかあきらのあそん)に笛(ふえ)を贈(をく)るとて


0955 異女(ことをみな)に物言(ものい)ふと聞(き)きて、元妻(もとのめ)の內侍(ないし)の燻侍(ふすべはべり)ければ


0956 返(かへ)し


0957 題知(だいし)らず


0958 返(かへ)し


0959 御匣殿別當(みくしげどののべつたう)に遣(つか)はしける


0960 事出來(こといでき)て後(のち)に京極御息所(きゃうごくのみやすんどころ)に遣(つか)はしける 【○拾遺集0766。百人一首0020。】


0961 忍(しの)びて御匣殿別當(みくしげどののべつたう)に相語(あひかた)らふと聞(き)きて、父左大臣(ちちのさだいじん)の制(せい)し侍(はべり)ければ 【○百人一首0020。】


0962 公賴朝臣女(きんよりのむすめ)に忍(しの)びて住侍(すみはべり)けるに惱(わづら)ふ事有(ことあり)て、「死(し)ぬべし。」と云(い)へりければ、遣(つか)はしける


0963 年(とし)を經(へ)て語(かたら)ふ人(ひと)の由緣無(つれな)くのみ侍(はべり)ければ、移(うつろ)ひたる菊(きく)に付(つ)けて遣(つか)はしける


0964 人許(ひとのもと)に罷(まか)りたりけるに、門(かど)よりのみ返(かへ)しけるに、辛(から)うじて簾垂許(すだれのもと)に呼寄(よびよ)せて、「斯(か)うてさへや心徃(こころゆ)かぬ。」と言出(いひいだ)したりければ


0965 人許(ひとのもと)に罷(まか)りけるを、逢(あ)はでのみ歸侍(かへしはべり)ければ、道(みち)より言遣(いひつか)はしける


0966 人(ひと)を思掛(おもひか)けて言渡侍(いひわたりはべり)けるを、待遠(まちどを)にのみ侍(はべり)ければ


0967 久(ひさ)しく言渡侍(いひわたりはべり)けるに、由緣無(つれな)くのみ侍(はべり)ければ 【○古今集0614。】


0968 返(かへ)し


0969 返事為(かへしごとせ)ぬ人(ひと)に遣(つか)はしける 【○古今集0539。】


0970 返(かへ)し


0971 如是言交(かくいひかは)す程(ほど)に、三年許(みとせばかり)に成侍(なりはべり)ければ


0972 題知(だいし)らず


0973 雨降(あめのふ)る日(ひ)、人(ひと)に遣(つか)はしける


0974 返(かへ)し


0975 女許(をみなのもと)に罷(まか)りたるに、立(た)ちながら歸(かへ)したれば、道(みち)より遣(つか)はしける


0976 雨(あめ)にも障(さは)らず詣來(までき)て、空物語等(そらものがたりなど)しける男(をとこ)の、門(かど)より渡(わた)るとて、「雨甚降(あめのいたくふ)ればなむ、罷過(まかりす)ぎぬる。」と言(い)ひたれば


0977 人(ひと)に忘(わす)られて侍(はべり)ける時(とき)


0978 思忘(おもひわす)れにける人許(ひとのもと)に罷(まか)りて


0979 返(かへ)し


0980 朝綱朝臣(あさつなのあそん)の、女(をみな)に文等遣(ふみなどつか)はしけるを、異女(ことをみな)に言付(いひつ)きて久(ひさ)しう成(な)りて、秋訪(あきとぶら)ひて侍(はべり)ければ


0981 男離果(をとこのかれは)てぬに、異男(ことをとこ)を相知(あひし)りて侍(はべり)けるに、元男(もとのをとこ)の東(あづま)へ罷(まか)りけるを聞(き)きて遣(つか)はしける


0982 返(かへ)し


0983 又(また)、女(をみな)の遣(つか)はしける


0984 返(かへ)し


0985 離(かれ)にける男(をとこ)の思出(おもひいで)て詣來(までき)て、物等言(ものなどい)ひて歸(かへ)りて


0986 返(かへ)し


0987 白衣(しろききぬ)ども著(き)たる女共(をみなども)の數多(あまた)、月明(つきあか)きに侍(はべり)けるを見(み)て、朝(あした)に一人(ひと)が許(もと)に遣(つか)はしける


0988 女許(をみなのもと)に遣(つか)はしける


0989 題知(だいし)らず


0990 返(かへ)し


0991 又(また)、男(をとこ)


0992 又(また)、返(かへ)し


0993 又(また)、男(をとこ)