後撰和歌集 卷十二 戀歌四


0795 女許(をみなのもと)(つか)はしける


0796 (わす)れにける(をみな)思出(おもひいで)(つか)はしける


0797 (をみな)(つか)はしける


0798 ()より(あま)れる(ひと)思掛(おもひか)けて(つか)はしける


0799 返事(かへりごと)(はべ)らざりければ、又重(またかさ)ねて(つか)はしける


0800 (あだ)()(はべり)ける(をとこ)


0801 相知(あひし)りて(はべ)(ひと)近江方(あふみのかた)(まか)りければ


0802 (かへ)


0803 (つら)()りにける男許(をとこのもと)に、「(いは)は。」とて裝束等(さうそくなど)返遣(かへしつか)はすとて


0804 (かへ)


0805 物言(ものい)ひける(をみな)(かがみ)()りて(かへ)すとて


0806 (をとこ)の、物等言遣(ものなどいひつか)はしける(をみな)田舍家(ゐなかのいへ)(まか)りて、(たた)きけれども、聞付(ききつ)けずや(あり)けむ、(かど)()けず()りにければ、田畔(たのほとり)蛙鳴(かへるのな)きけるを()きて


0807 文遣(ふみつか)はしける(をみな)(はは)の、「(こひ)をし()ひば。」と()へりけるが、年頃經(としごとへ)にければ、(つか)はしける


0808 (をみな)(つか)はしける


0809 (かへ)


0810 題知(だいし)らず


0811 由緣無(つれな)()えける(ひと)(つか)はしける


0812 (かへ)


0813 相住(あひす)みける(ひと)(こころ)にも()らで(わか)れにけるが、「年月(としつき)()ても相見(あひみ)む。」と()きて(はべり)ける(ふみ)見出(みいで)(つか)はしける


0814 思事侍(おもふことはべり)男許(をとこのもと)(つか)はしける


0815 方塞(かたふた)がりとて、男來(をとこのこ)ざりければ


0816 相語(あひかた)らひける(ひと)(ひさ)しう()ざりければ、(つか)はしける


0817 題知(だいし)らず


0818 女許(をみなのもと)(つか)はしける


0819 (かへ)


0820 (つら)かりける人許(ひとのもと)(つか)はしける


0821 (かへ)


0822 題知(だいし)らず


0823 【○承前。無題。】


0824 秋霧立(あきぎりのた)ちたる(つと)めて、「甚辛(いとつら)ければ、此度許(このたびばかり)なむ()ふべき。」と()ひたりければ


0825 心內(こころのうち)思事(おもふこと)(あり)けむ


0826 題知(だいし)らず


0827 人許(ひとのもと)(つか)はしける


0828 女許(をみなのもと)(つか)はしける


0829 (をみな)(つか)はしける


0830 「伊勢(いせ)なむ(ひと)(わす)られて(なげ)(はべ)る。」と()きて(つか)はしける


0831 (かへ)


0832  淨藏(じゃうぞう)、「鞍馬山(くらまのやま)へなむ()る。」と()へりければ


0833 逢知(あひし)りて(はべり)ける(ひと)の、(まれ)にのみ()えければ


0834 (わざ)とには(あら)時時物言侍(ときどきものいひはべり)ける(をみな)程久(ほどひさ)しう()はず(はべり)ければ


0835 (かへ)


0836 唯文交(ただふみかは)(ばかり)にて年經侍(としへはべり)ける(ひと)(つか)はしける


0837 (かへ)


0838 消息遣(せうそこつか)はしける女許(をみなのもと)より、「稻舟(いなぶね)の。」と()(こと)返事(かへりごと)言侍(いひはべり)ければ、(たの)みて言渡(いひわた)りけるに、猶逢難(なほあひがた)氣色(けしき)(はべり)ければ、「(しば)しと(あり)しを、如何(いか)なれば如是(かく)は。」と()へりける返事(かへりごと)(つか)はしける


0839 (かへ)


0840 甚忍(いとしの)びて(かた)らふ(ひと)(をろか)なる(さま)()えければ


0841 心疎(こころざしをろ)かに()えける(ひと)(つか)はしける


0842 (かへ)


0843 或所(あるところ)近江(あふみ)()(ひと)甚忍(いとしの)びて(かた)らひ(はべり)けるを、夜明(よあ)けて(かへ)りけるを、人見(ひとみ)(ささや)きければ、其女許(そのをみなのもと)(つか)はしける


0844 相知(あひし)りて(はべ)女人(をみなのひと)徒名立侍(あだなたちはべり)けるに(つか)はしける


0845 人許(ひとのもと)(まか)りて(はべ)るに、呼入(よびい)れねば、簀子(すのこ)伏明(ふしあ)かして(つか)はしける


0846 平兼材(たひらのかねき)(やうや)離方(かれがた)()りにければ、(つか)はしける


0847 年月(としつき)()消息(せうそこ)(はべり)ける(ひと)(つか)はしける


0848 (をみな)(つか)はしける


0849 (かへ)


0850 (ひと)(つか)はしける


0851 忘方(わすれがた)成侍(なりはべり)ける(をとこ)(つか)はしける


0852 忘侍(わすれはべり)にける(をみな)(つか)はしける


0853 (かへ)


0854 人娘(ひとのむすめ)甚忍(いとしの)びて通侍(かよひはべり)けるに、氣色(けしき)()親守(おやのまも)りければ、五月長雨頃(さつきながあめのころ)(つか)はしける


0855 未逢(まだあ)はず(はべり)ける女許(をみなのもと)に、「()ぬべし。」と()へりければ、返事(かへりごと)に、「早死(はやし)ねかし。」と()へりければ、又遣(また)はしける


0856 (をみな)(つか)はしける


0857 (かへ)


0858 消息屢(せうそこしばし)(つか)はしけるを、父母侍(ちちはははべり)て、(せい)(はべり)ければ、得逢侍(えあひはべ)らで


0859 (かへ)


0860 女許(をみなのもと)(つか)はしける 【○古今集0491。】


0861 (かへ)


0862 人許(ひとのもと)より(かへ)りて(つか)はしける


0863 (かへ)


0864 女許(をみなのもと)(をとこ)、「如是(かく)しつつ、()をや(つく)さむ、高砂(たかさご)の。」と云事(いふこと)言遣(いひつか)はしたりければ


0865 (ひと)女許(むすめのもと)に、(しの)びつつ通侍(かよひはべり)けるを、親聞付(おやききつ)けて、甚痛(いといた)()ひければ、(かへ)りて(つか)はしける


0866 (はじ)めて女許(をみなのもと)(つか)はしける


0867 題知(だいし)らず


0868 消息通(せうそこかよ)はしける(をみな)(をろか)なる(さま)見侍(みえはべり)ければ


0869 (をみな)(つか)はしける


0870 人許(ひとのもと)(まか)りて(あした)(つか)はしける


0871 大江千里(おほえのちさと)罷通(まかりかよ)ひける(をみな)(おも)離方(かれがた)()りて、「遠所(とをきところ)(まか)りにたり。」と()はせて、(ひさ)しう(まか)らず()りにけり。此女(このをみな)思侘(おもひわび)()たる夜夢(よのゆめ)に、詣來(まうできた)りと()えければ、(うたが)ひに(つか)はしける


0872 如是(かく)(つか)はしたりければ、千里(ちさと)見侍(みはべり)て、等閑(なをざり)に、「(まこと)一昨日(をととひ)なむ歸詣來(かへりまうでこ)しかど、心地 惱(ここちのなや)ましくてなむ(あり)つる。」と(ばかり)言送(いひをく)りて(はべり)ければ、(かさ)ねて(つか)はしける


0873 大和守(やまとのかみ)(はべり)ける(とき)彼國介(かのくにのすけ)藤原清秀(ふぢはらのきよひで)(むすめ)(むか)へむと(ちぎ)りて、公事(おほやけごと)によりて()から(さま)(きゃう)(のぼ)りたりける(ほど)に、此女(このむすめ)真延法師(しんえんほふし)(むか)へられて(まか)りにければ、(くに)(かへ)りて、(たづ)ねて(つか)はしける


0874 消息遣(せうそこつか)はしける(をみな)返事(かへりごと)に、「忠實(まめ)やかにしも(あら)じ。」等言(などい)ひて(はべり)ければ


0875 或人女(あるひとのむすめ)數多有(あまたあり)けるを、(あね)よりはじ()めて言侍(いひはべり)けれど、()かざりければ、()(あた)(をみな)(つか)はしける


0876 朝忠朝臣(あさただのあそん)(ひさ)しう(をと)もせで文遣(ふみをこ)せて(はべり)ければ


0877 甚忍(いとしの)びて罷步(まかりあり)きて


0878 (かへ)


0879 太秦渡(うづまさわたり)大輔(たいふ)(はべり)けるに、(つか)はしける


0880 女五內親王(をんなごのみこ) 【○拾遺集0707。】


0881 (かへ)


0882 御匣殿(みくしげどの)(はじ)めて(つか)はしける


0883 道風(みちかぜ)(しの)びて詣來(まうでき)けるに、親聞付(おやききつ)けて(せい)しければ、(つか)はしける


0884 大輔(たいふ)(もと)詣來(まうできた)りけるに(はべ)らざりければ、(かへ)りて又朝(またのあした)(つか)はしける


0885 (かへ)


0886 好古朝臣(よしふるのあそん)、「(さら)()はじ。」と誓言(ちかごと)をして又朝(またのあした)(つか)はしける


0887 (しの)びて(まか)りけれど()はざりければ


0888 物言(ものい)わむとて(まか)りたりけれど、先立(さきだ)ちて棟用(むねもち)(はべり)ければ、「早歸(はやかへ)りね。」と言出(いひいだ)して(はべり)ければ


0889 (かへ)


0890 大輔(たいふ)(もと)(つか)はしける