神伝教への一言
掛けまくも畏き 産土の神等より 真白玉の分霊を授かり
得て 今神國に生まれ出る
人は先ず 日本の元津教へに依りて霊の御柱を 立てその
元に報ひ奉らむ為に
天津神 國津神を斎き奉り 曇らぬ元津真心を 神の理に 正して人の人たる道を渡り
その生業を勤しみ務め 君の為 國の為には 命を惜しまず 人と交はりては
誠を持ちて 相親しみ尊きに従ひ 貧しきを助け 時の政治に背かず
開け世の法に違はずば 即ち神の御恵を蒙りて 現世にては 自ずから尊きに登り
命長く千萬の幸を得て 家富み栄へ 後の世にては神の坐す高天原に 参り仕へて
常 永久に憂き事無く 限り無き楽しみを 極めむと神の御前の 神事に照らして明らけきものなり
鎮魂祝詞
畏しや打ち靡く 天の限り 尊きろかも打ち続をく 地の極み 萬の物を生み出て
統べ治め給ふ 大神 世の限り有りの尽尽 落つる事無く 漏るる事無く
命を分かち 霊を通はし 稜威 輝き給ふ 神の御名を 天照國照統大神と称へ奉りて
言祝ぎ真祝ぎに 鎮魂の神業 仕へ奉りて 大神の厚き尊き霊威を 蒙り奉り
霊を祓ひ清めて 己が命を明め悟り 弥益益に高き 命受けむと 大神の御前に
仕へ奉らくを 命人の心の 傾き曲ひ過ち犯し悩める罪を 始めて霊に
深く負ひ持てる 先世の穢 人に代はりて負へる罪に 依りて身を苦しめ罪を
重ねて家族親族を 悩まし世の人をさえ穢し苦しむる事を 悲しみ憤りて除かむと
神誓誓し奉り 幾千の人の罪に 足掻き憂瀬に落ちて 悩めるをば
我罪ぞと悟り憐れと思ひ 導き助くる事こそ 己が命ぞと 雄心高く動かし
恵みの心深く動まし 神祝ぎに御祝ぎし奉らくを 曲事禍業は 科戸の風の 天の八重雲を
吹き払ふ事の如く 悪祓ひ祓ひ去らしめ給はむ 霊輝き直霊栄へて 白玉の清き霊は
高筍の直直と 生ひ出でしめ給ひ 努しみ勇ぶる心は 初日影豊栄登に差し登りて
大神の吉祓の御蔭 蒙りて吉事に 吉事居付かせ給ひて
弥弥集へる命人の霊を 清め輝かし給はむ
大神の 高き御恵み 深き導きを 頂き奉りて命を 横さの道に
迷ひ入らしむる事無く 疑ひ惑ふ事無く 真澄の鏡影も 朗らに教へ悟し給ひ
弥高き命に 廻り出でしめ給ひて 吾良く 人良く今良く 後良き成り行きに
出でしめ給はむ 各も各も楽しく 面白の心持ちて
神笑らぎに笑らぎ 笑ましめ惟神 神遊ばしめ 給はむ
斯くしこそ美し大道 畏き御教の儘に 命は美保貴彦命の
荒魂の雄雄しく 和魂の優しく 幸魂の爽やかに 奇魂の明らかに事に
及び物に当たりて 誤つ事無く 違ふ事無く 漏るる事無く 揺ふ事無く
玉鉾の玉の 真柱立ち 並ぶ命人の思ひは
大神の御心 命人の為すは 大神為さしめ給ふ事に 隔てなく
叶ひ合ひ極まりて 吾良く 人良く 今良く 後良き 神の御國を 今の現に
此れの命人より 始めて現はれ
出でしめ給ふ ぞと神祝ぎ祝ぎ奉る事を
嬉しみ尊び忝み奉りて 八平手 百平手 打ち上げ打ち亮らし
舞ひ立ち舞ひ出で 舞ひ退き舞伏しつつも 拝みも 奉らくと 白す