◆五行・先天能力・六術◆

五行思想(属性)について

この世界は森羅万象が五行で成り立っているとされています
術士も例外ではなく、一人一人先天的に与えられた行があります
  ⇒【先天行】  ※基本的に先天行は一人につき一つ

先天的に与えられた行が術者にとって最も相性が良く、相剋の関係にある程苦手です
  右図参照 (例:火行の神呪術士は水行の神呪を使うのが苦手)

戦闘においても相剋の関係にあるほど苦手です
  《相手の術を打ち消す能力が無いから》
  ⇒ 例:火の防壁を張っても水が火を消してしまうから防御しきれない
  ⇒ 苦手といっても、弱い水に強い火の防壁であれば、逆に蒸発させてしまうので打ち勝つこともある

いずれの行も祓えの性質を持っており、穢れを祓うことができます
また行による術はそれぞれの行を司る大神によって制御されています
  《大神の理解を得ることによってより強力な神呪が得られるでしょう》

【水行】 − 祓戸大神 《はらえどのおおかみ》
主: 変幻自在な柔軟な性質を持ち、柔軟な神呪を得意とする
祓: 生命の誕生を司る命の性質を持つ

【火行】 − 鎌戸大神 《かまとのおおかみ》
主: 全てを灰燼と化す性質を持ち、攻撃的な神呪を得意とする
祓: 物質を変化・浄化の性質を持つ

【木行】 − 科戸大神 《しなとのおおかみ》
主: 不可視・速の性質を持ち、素早い神呪を得意とする
祓: 樹木の成長と発育の性質を持つ

【金行】 − 氣吹戸大神 《いぶきどのおおかみ》
主: 硬化・鋭利の性質を持ち、強化の神呪を得意とする
祓: 食物の繁栄の性質を持つ

【土行】 − 座戸大神 《くらとのおおかみ》
主: 万物を育成・保護する性質を持ち、補助的な神呪を得意とする
祓: 誕生の基盤となる土壌の性質を持つ

◆五行全てを統括する力◆
【神行】 − 産土大神 《うぶすなのおおかみ》

先天能力について

生まれつき備わっている身体能力 ⇒【先天能力】
この先天能力の度合いにより、六術のどれが中心になるかが決まってきます

霊力   (潜在的な霊力の量)   ※神呪術に関係
集中力 (霊力の操作・制御技術
) ※符術・弓術・神呪術に関係 ←命中力も含む
体力   (肉体的な強さ)      ※体術・剣術に関係      ←腕力・生命力・耐久力など
敏捷性 (素早さ・器用さ)      ※体術に関係
巫力   (霊的存在との相性)   ※降霊術に関係

六術と術士について

術は大きく《神呪術・符術・体術・剣術・弓術・降霊術》の六種類に分けられます ⇒【六術】
各術士は六術の中で最も得意とする術を主として使う専門術士となっています
  ⇒例:符術を得意とする術士は『符術士』となります


『符術士』だからといって、他の術(神呪術・体術)が使えないわけではありません
術者ごとに術の得意・不得意があり、それに応じた程度の術は使えます

また同じ術によっても、道具を使用するなどによって派生したものの場合は術士名が変わってきます
 ⇒例:符術だが、符の力を増す銃を使用する…『符銃士』


神呪術 《じんしゅじゅつ》

利点 : 特別な媒体を使わずに遠距離から強力な術を放てる
欠点 : 精神状態に影響を受けやすく、威力が安定していない 《最悪術自体が発動しない》
欠点 : 言霊の詠唱のために、一定の時間が必要となる

術士の戦闘の基礎にあたる
霊力と行を混ぜ合わせて形を作り、言霊《ことだま》で具現化する術式
自身の行が最も関係する術であり、基本的には先天行の神呪しか使えない
  ⇒先天行を基準とすれば、他の行が5割、相剋の関係にあるのは1割にも満たない程度しか使えない

基礎として共通して伝えられる神呪は限られており、基本的に術士それぞれが独特の神呪を生み出すこととなる
術士によって霊力の型《相性》があり、具現化する術も『性格』や『経歴』に強く関係してくる
  《他人の神呪は基本的に型が合わないので、基本的には使えない》

自分の行と型に合った神呪は非常に強力なものとなり、精神状態によっては絶大な威力を発揮することが可能である


関係能力 : 霊力 集中力
専門術士 : 神呪術士


符術 《ふじゅつ》

利点 : どの行の神呪も安定して扱うことができ、最も応用が利く
欠点 : 消耗品であり、回数に限りがある
欠点 : 符に神呪を込める人・場所との相性があり、相性が合わなければ十分な力を発揮できない
欠点 : 実際の神呪術士が扱う神呪の8割程度までしか発揮できないので、全く同じ神呪とでは劣る

自分の霊力を注ぎ込むことによって、符に込められた力を解き放つ
符の力を使うので、自分の先天行以外の力も使える

符には他の霊力者の神呪や神力を込めて使用する 《但し能力を込めた神呪術士の扱う力の8割以下に落ちる》
特定の霊力が集う場所に一日納めることで神呪を宿らせることもできる 《基本的には霊力者の神呪より低能力》
  ⇒ 神呪術士によっては相性により、十分に力が引き出せない場合がある 《この相性は先天行には影響しない》
  ⇒ 神呪術士との相性は一緒に過ごす時間が多いほど増すので
、術士と親しい仲であるほど十分な力を発揮できる
  ⇒ 場所においても同様に、術士との関係が強い場で宿らせた神呪ほど十分な力を発揮できる

通常の符の総称を『霊符』といい、霊符は一度使用すると消えてしまう
  ⇒ 攻撃系の神呪が込められた霊符を『呪符』、回復や保護の神呪が込められた霊符を『護符』という
神に祝福を受けて作られた符を『神符』といい、消えること無く半永久的に使用することができる
  ⇒ 威力が強力な分、注ぎ込む霊力は大きい

  ⇒ 符自体はただの紙なので、媒体である符が破れた時には効力を失う
  ⇒ 破れた符を大神の恩恵を受けられる場に安置することによって修復できる 《修復には一週間必要》

自分の実力以上の力を使うこともできるが、力を制御できないので非常に危険
  ⇒ 制御できない力は最も術士に返ってくるが、周囲にも被害を及ぼす
  ⇒ よって実力以上の符を使用することは本山の規定により堅く禁じられている
  ⇒ 符の実力は基本的には行の相性とは関係は無いが、先天行のみ他の行よりも扱いが優れている事例が多い


関係能力 : 集中力
専門術士 : 符術士 符銃士


体術 《たいじゅつ》

利点 : 特別な媒体を使わずに、安定した力で素速い攻撃ができる
欠点 : 前線・近接戦闘が基本なので体力が減りやすく・傷つきやすい

『霊力を体に纏う』『神呪で身体能力を上げる』などによって、身体を強化し、生身で戦う術
特別な媒体を使わず、小回りも利くので、速攻性に優れる

基本的には自分の身体能力+術強化で戦うことになるので、身体能力が大きく影響する
この術を主力に扱う者は既に武術の型を持っており、それを強化しているのがほとんど

霊力を体に纏うことによって、『硬化』『質量』『鋭利さ』などが強化される
強化方法・強化部位は様々であり、自身の武術型に合せて行っている

近接の打撃武器がこの部類に含まれる(棒術など)


関係能力 : 体力 敏捷性
専門術士 : 霊闘士 霊狐


剣術 《けんじゅつ》

利点 : 扱う武器により利点が異なる
欠点 : 自分の型に合った武器が無いと十分な威力を発揮できない

体術よりも広い範囲への攻撃、安定した威力で戦うことができる
術者の身体能力は勿論のこと、扱う武器により大きく利点・欠点が異なる

体術と同様に 既に武術の型を持っており、それを基礎としているのがほとんど
近接の斬撃の攻撃を中心とし、『武器の強化』『武器自体の能力を引き出す』などによって攻撃する

武器は、幾年の時を過ごし、多様な霊力が注ぎ込まれることによって人格が宿ることもある

近接の斬撃武器がこの部類に含まれる(大鎌など)


関係能力 : 体力
専門術士 : 霊刀士(刀) 霊刀士(薙刀)


弓術 《きゅうじゅつ》

利点 : 遠距離から素速い攻撃を放つことができる
欠点 : 自分の型に合った武器が無いと十分な威力を発揮できない
欠点 : 消耗品であり、回数に限りがある 《消耗品が物理形態でない場合はこの限りではない》

遠距離からの攻撃で、基本的には神呪よりも素速く、安定した威力を与えることができる
不意打ち・後衛からの援護に優れる

武器によっては、特殊な霊弓で矢を放つことによって、効力を付加できる
矢は物理形態である場合と、自身の霊力で象った矢を使う場合がある
  ⇒物理形態の場合は威力が安定する代わりに消耗品
  ⇒霊力で象った場合は威力が精神状態に左右されるが、自身の霊力が尽きるまで放てる


物理的な遠距離武器がこの部類に含まれる(手裏剣など)


関係能力 : 集中力
専門術士 : 霊弓士


降霊術 《こうれいじゅつ》

利点 : 人知を超えた強力な能力を得る
欠点 : 精神的な負担が大きい 《最悪精神的な障害を持つことも》

自身の身体に他の霊的存在を宿すことによってその効力を得る
自身の生まれや性質に最も関係する能力であり、宿す存在も各々の能力者による
  ⇒最上位が神・その他に狐などの霊動物や守護霊など
基本的には前もって契約を行い、契約に従った手順を踏むことによって宿す
  《血筋による契約がある場合は、生まれつき初期から条件を満たしている》

『能力の発動中の記憶の有無』や『術の制御』も術者の実力による
強力があるが故に、危険性も大きい能力と言える

関係能力 : 巫力
専門術士 : 神降士 狐憑き

 

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