間違いだらけの巫女装束選び
所長がいかようにして巫女装束を入手したかを
ノンフィクション・ドキュメンタリーでお送りします。
これであなたも巫女装束オーナーに!!!
間違いだらけの巫女装束選び。(・_・) [前編]
トゥルルル・トゥルルル かちゃん
店員A 「はいもしもし、○×△神仏具店。」
たちゃな「あー、ちょっとお尋ねしますけど、おたく『神官衣装』扱ってるとのこと
ですが…。」
店員A 「はぁ?」
たちゃな「だから『神官衣装』。」
店員A 「はぁ?」
たちゃな「神・官・衣・装!」
店員A 「あ、はい。」
たちゃな「ならば、『巫女衣装』とかも置いてるってことでしょうか。」
店員A 「(..? え、えーと、『ミコイショー』ですか?」
たちゃな「はい。」
店員A 「…えーと、ちょっとお待ち下さい。今、係の者に代わりますので。」
( 店員A 「…さん、ちょっとお願いします。」)
( 店員B 「ん?何?」 )
( 店員A 「いや、なんかよーわからん。」 )
( )
( たちゃな「………(__;」 )
店員B 「もしもし、お電話代わりました。」
たちゃな「あ、『タウンページ』を見てお電話しているんですが。」
店員B 「は?」
たちゃな「『タウンページ』に載ってる、おたくが神官衣装を扱ってるっていう広告
を見て電話してるんですけど。」
店員B 「(..? 」
たちゃな「だからぁ、『電話帳』見て電話しているんですけれどっ!!」
店員B 「あ、はいはい。(^^;」
たちゃな「おたく、神官衣装とか、扱っているんですよね?」
店員B 「ええ、扱っております。」
たちゃな「じゃあ、巫女衣装、つまり巫女装束ですが、それなんかもありますか?」
店員B 「あ、はい。あります。」
らっきぃ〜☆ (^o^)
ここで何としてでも入手しなければ、一生悔いることになる。
慎重に商談をすすめるたちゃな。
たちゃな「えーと、それは今、店にあるわけですか?」
店員B 「はい。在庫はございますが、その…。『巫女』装束でよろしいんですか?」
たちゃな「ええ、『巫女』装束です。その『巫女』装束一式を買いたいんですけれど、
いけますでしょうか?」
店員B 「あ、はい。わかりました。」
たちゃな「じゃあ、それらは、おいくらくらいになるのでしょうか?」
店員B 「はい。えーと、ちょっとお待ちくださいね。いま調べてきますので。」
ぱろろんろんぱろろんろんぱろぱろぱろろんろん…♪
店員B 「大変お待たせしました。」
たちゃな「あ、すみません。」
店員B 「えーと、白の千早、つまり上に着るほうですね。千早には緑の小さな模様
が付いております。これが○万…○万○千円。」
たちゃな「はい。」
店員B 「朱の袴のほうですが、こちらが○万…○万○千円になっておりますが。」
安いじゃないか。
○万くらいふっかけられることを覚悟していたたちゃな、
声に出さないまでも喜ぶ。
…でもやっぱり、少し笑ってしまう。(^_^) ンフフ… オット…… (・_・) キリッ☆
たちゃな「あ、そうですか。じゃあ今からすぐ、そちらに行きますので。」
店員B 「はい。どうぞ見に来てください。」
たちゃな「あ、じゃあよろしく。」
店員B 「はい。おまちしております。」
かちゃん
たちゃな、子踊りしつつ、
店へ行くための用意をととのえる。
後編に続く。
間違いだらけの巫女装束選び。(・_・) [後編]
たちゃな、約二十分後。
自動ドアを開け、○×△神仏具店の店内へ。
店内レジの前。
たちゃな「あ、すみません。先ほど電話で巫女装束を注文した、たちゃなといいます
が…。」
店員C 「(・_・)?」
たちゃな「(・_・;;;;」
店員B 「あ、電話のかたですね。こちらにご用意させてもらっております。」
たちゃな「すみません。(ホッ)」
店員B 「じゃあ、そちらの席のほうでご覧になってください。」
たちゃな、店員B、
ごちゃごちゃとした店内、応接用のソファへ歩む。
店員B、テーブルの上に箱を載せ、装束を取り出す。
店員B 「えーと…、これが千早のほうです。」
たちゃな「はい。」
店員B 「このような緑の模様が入っております。」
たちゃな「あぁ、綺麗な模様ですねぇ。(;_;)ウルウル」
店員B 「それからこちらが袴です。」
たちゃな「はぁ…。」
たちゃな、遠い眼差しで巫女装束を暫し眺める。
この日を何年待ち望んだことか。(T^T)q
触ってみたいのだが、畏れ多くて、さわれない。(これわ神聖すぎるぅっ…(+_+;)
たちゃな「わ、わかりましたっ。こ、これで結構ですっっ!!(+_+; クラクラッ」
店員B 「あ、これでよろしいですか。」
たちゃな「はい。」
店員B 「じゃあ、お包みしますね。箱は、この箱で結構でしょうか?」
たちゃな「あ、よろしくお願いします。。。」
店員B、取り出した装束を再び箱に収め始める。
たちゃな、巫女装束が自分のモノになるのは確実なので、
心に若干の余裕ができる。
たちゃな「…しかし、すみませんねぇ。なんか変な注文しちゃって…。(^_^; 」
店員B 「いえいえ。(^_^) 結婚式か何かでお使いになるんですか?」
・・・・・
たちゃな「いえいえ、単なる趣味なんですぅー。 -^_^- (キャピ)」
店員B 「あ、あら、まぁ………。(。。;」
動揺する店員B。
あぁっ、この人はもしかして(いや、もしかしなくても)変態さんなのでわ、巷で
話題の「コスプレおたく」と呼ばれる人種なのでわと急速に思惟し始める店員B。
そ、そういえばこの客、女装したら巫女装束だって、結構似合ってしまうかも知れ
ない。(髪も長いし…。(・・;)そうだ、そうに違いない。あ、あ、あたしってば、
ど・え・ら・い客に商品を売ってしまったのでわぁぁっ??? (@o@;;
たちゃな「(^-^) んふ〜 しゃーわせっ☆
家に帰ったら、ゆっくり『研究』しようっと♪(^^)」
こうして、たちゃなは「巫女装束」を手に入れた。
…おわりぢゃ。
次回「巫女装束を256倍楽しむ本」へと続かない。:P
(執筆日/1995年2月 初出/いけない美少女放送局BBS)